四天宝寺戦 手塚国光がダブルスな理由について
手塚国光をダブルスに据えた理由
四天宝寺戦でよく語られる疑問、何故あの手塚国光をわざわざダブルスに起用したのか?について好き勝手に考察してます。
なんで手塚ダブルスに据えるんだろう、シングルスで不二の代わりに白石と戦えば白星1つ目ゲットじゃん。と思ってたのですが、考察する内にむしろこの形でしか四天戦は戦えないと思ったのでそんな理由を書いてきます。
まず決勝に進むに当たり準決勝で勝つのは当然ですが、青学は決勝の為に理想の勝利条件があります。
青学の理想の勝利条件→リョーマを温存した上で四天宝寺に勝つ事
相手はあの遠山金太郎です。西の主人公である彼とまともにやり合えばお互い満身創痍です。この時点で決勝は次の日なので、どう頑張っても体力が回復しない。彼は対幸村戦の切り札です。それをここで使い潰せば青学は優勝できません。ゆえに、ここではD1までに勝つのが理想ラインになります。無論最低ラインはリョーマ対金太郎戦になり、リョーマが勝つというラインです。
その上でオーダーを考えていきます。
本来のオーダー勝率予想
S3 不二 ○
これは先手必勝と言っているので、基本勝ちでオーダーを捉えていたでしょう。
D2 桃城・海堂 △
曲者のダブルスですが、立海戦では負け。また四天宝寺からもダブルスは穴と言われており、彼らもダブルスに特化しているわけではありません。故に生粋のダブルスコンビであるユウジ小春ペアに対して勝率は五分か低めとみてたでしょう。
S2 河村 ×
申し訳ないのですが、完全上位互換の銀が相手なので、恐らく勝率は超低いと見込まれてたと思います。だけど河村以外はそもそも勝率が存在しない。実はここでタカさんが勝てた事により、青学は理想の勝利ラインを得られたのでボッコボコにされてでも勝ったのは意味があったのです…!
D1 手塚・乾 ○
本題のD1ですが、ほんとにここが要となります。
D2の結果次第で以下のようになります。
D2が勝っている→ここで勝てば理想ライン。負けた場合は次に行くので最低ライン。
D2が負けている→ここで勝たないといけない。その上で最低ライン。
と、決勝を視野に入れた場合ここでは何がなんでも理想ラインで勝たないといけません。ですが、ここで黄金ペアを投入もできません。何故なら大石が負傷を抱えているので翌日に響いてしまうからです。
結果大石を除くメンバーからダブルスを選出する必要があり、かつ絶対勝てる男なので自ずと手塚をダブルスに据える道が見えてきます。ダブルスじゃなくても彼は変則シングルスマッチにすれば負けることもないでしょう。なので、ここではダブルスで勝つ!というより、この試合を絶対に落とせない、だから手塚を投入するという流れになっているわけです。正直相手は誰でもよくて、だからこそデータを活かせそうな乾が選出されたのだと思います。乾以外は揉めそうだよね…
S1リョーマ対金太郎 ?
ここが発生する時点で青学の理想ラインは崩れ、恐らく立海戦にダメージを持ち越し負けてたでしょう。彼らの戦いは正直予想がつきません。まぁリョーマが勝つだろうけど本当に辛勝でしょうね…
S3の不二が勝ち、S2の対銀戦は河村以外不可能(そして負けの確率高い)という前提なので、ごちゃごちゃ動かせるのはダブルスだけなんですよね。
結果だけ見ると、白石の所に手塚やリョーマ当てとけば…と思いますが、あの時点では勝ち確定な気持ちでいたのでね。
また動かしたとしても、じゃあ要のD1を不二にして絶対に勝てるのか?と問われるとこれまた微妙です。不二も生粋のシングルスプレイヤーかつ手塚のように変則シングルスマッチをやるレベルではありません。普通にダブルスをやるので、絶対に勝利するかは分からなかったのです。
ただS3をリョーマで勝たせ、D1を手塚と不二のダブルスで行かせるとんでもパターンはあります。でも、D1にひしめく不協和音凄そうだなぁ…(この二人でダブルスのイメージが全く見えない)(主人公対決は投げ捨てろ)
乾と海堂でラブルス戦行くのも有りですが、まぁ結局D1に関して手塚が出るのは揺るぎないでしょう。
っていうわけであのカオスそうなオーダーはきちんと考えて作られていたわけです~
はぁ~先生すげ~~~
先ほども述べましたが、連載当時タカさんがあんなにクッッッッソボロボロになって勝ったけど、正直S1戦もあったしボロボロになる意味あったか…?と思ってましたが、意味あったんですよね。不二が負けた時点で、理想の勝利ラインは三連勝しかなくなったわけで…タカさんが体張って戦ってくれたので、立海戦も勝利する事ができたのです。タカさんはお荷物なんかじゃなかったんだよああああああああああ好きいいいいいい!