乙女ゲームと十代とテニプリの話

久々のブログですが、これは語りたいと思って筆をとりました2020年初めましての記事。という訳で今回の話は乙女ゲームの話についてがメインです。とはいえ、本当に好き勝手に書いているので、根拠があるわけではなく実体験がメインの記事です。お暇なときに是非~

(先にプロフで言っとくと、アラサー元ゲーマーでプレイした乙女ゲームときメモGS全シリーズ・遥か・コルダ・ラブレボ・薄桜鬼・テニプリ系etcです)

 

乙女ゲームの衰え~ゲームハード戦争~

個人的な感覚ですが乙女ゲームの黎明期~全盛期はPS2(2000年発売)時代であったとおもっております。この時期にときめきメモリアルガールズサイド、ネオロマンスシリーズ(これはもっと前から出ていますが)、我らがテニプリからも学園祭の王子様やドキドキサバイバルが発売されました。何故ここからスタートのかと言うと、ハードの普及率が圧倒的だったんですよね。PS2は当時DVDプレイヤーという家電的立ち位置も持っており、今までのゲーム機よりも買うメリットがあったんですよ。(この辺は、ニコニコ動画ゲハ戦争の動画をみるとより分かります)

しかし、お茶の間の大画面でゲーム、しかも乙女ゲームをできる豪胆な心の持ち主は多くはなかったでしょう。自分の部屋を持って独占してゲームができる人が主にプレイヤー層だったように思います。

この問題を解決したのが携帯型ゲーム機、DSシリーズ(2004年発売)及びPSPシリーズ(2003年発売)です。ここにきて乙女ゲームが全盛期~成熟期を迎えたように思います。特にDSシリーズの普及率は半端じゃなかった。この辺でオトメイトの勢いが加速度的に上がった気がします。また、PSタイトル向け雑誌『電撃Girl'sStyle』が2007年から隔月で発売。乙女ゲームは確固たるものになったはずでした。

 

さて少し話がそれますが、そもそも携帯型ゲームが売れるのかというと、手軽であるというのが一番だと思っています。持ち運びも出来て手軽に友人とも楽しめる。特にモンハン等がこの法則に当たると思いますが、乙女ゲームも同じ。特に高度なゲーム性を必要としてない(RPG/アクションゲー等のゲーム性を指す)事から、ゲーム会社もユーザーもWinーWinだったわけです。

とはいえ、一度売れた作品を再度買ってもらうには、別のゲームまたはハードで出すしかない。じゃあ、次のハードは…となった時に悲劇が起きたわけです。乙女ゲームに適切なハードがない。次世代PS3はHD化で開発費高騰、加えて高価なハードで乙女ゲームのユーザーに適していない。だが、Wiiに関しては下馬評が悪かった。コントローラーも謎だし…それに任天堂の据え置きで乙女ゲームをあまり出して来なかった事もあって『遥かなる時空の中で4』が目玉レベルだった。つまるところ、次にスムーズに移行できなかったのだ。本当はPS3PS2の互換性付き3万円とかでいってくれれば、上手く移行できたかもしれない。しかし、ここで乙女ゲームは時間が止まり、PSPで出し続けるしかなかったのだ。

その後に発売されたPSVITAは実に8年後、2011年のことである。

その頃、世の中で何が起こっていたか…それはiphoneの襲来である。実に2008年にやってきたiphone、それに対抗するように燃えるAndroid。ここで、スマートフォンゲームが花開き始めていたのだ。特に2011年なんてiphone4sとかである。

先程も述べたが、携帯ゲームが何故売れるのかというと手軽さだ。そう、スマホゲームは最も手軽なゲームそしてスマホ自体が手軽なハードと言っていい。

手軽さに慣れた人、そしてその手軽さしか知らない人が携帯型ゲームに戻ったり、ましてや据え置きを買うのはハードルが高い。買うとしたら、それは乙女ゲームの為だけではなく別の理由(その他にやりたいゲームがある)がある人が買うものだろう。

特にメディアミックスも流行り、ゲームをしなくても作品を知る文化が醸成されつつあった。この辺で乙女ゲームという文化において「据え置き・携帯型ゲーム」でやるという文化が薄れたように思う。 そもそも、高いゲーム性を有していない以上、スマホと比べて見違えるように異なる乙女ゲームはひと握りだと思っています。

だから、switch(2017年発売)が出ても、手が伸びる人たちは少ない。故に乙女ゲームにおいて「据え置き・携帯型ゲーム」のswitchが苦戦しているように思える。

マジで「思える」の話なので、これが正解ではないですが、ハードはWiiUPS3PSP3DSを含め全ハード所有していたオタクなので…。感覚的にはそう思うわけなのです。

 

乙女ゲームと十代について

ここで、マジで自分の感覚による話をします。全く当てはまらない人もいると思うので、ここは細けぇことはいいんだよ!精神でご覧下さい。

そもそも乙女ゲームに限らず夢的に作品を楽しめるのって十代の頃がピークだと思っています。(あくまでピークね)その理由ですが…

1・対象キャラクラーの年齢が自分より年上・年齢が近い人達が多い

なんというか、本当に感覚なのですが、アラサー夢女やってますと自分より10~15歳離れた年の子に対して夢女する思考回路になりづらいんです。じゃあなんでテニプリの夢女してるのかというと、自分が初めて出会った時が1の条件に合うからです。今でもテニプリに限らず、昔の作品は自分の学生時代の感覚を思い出せてハマれるのですが、最初に出会ったのがアラサーとかだと、「可愛い~」って感覚で、恋愛対象に中々なれないんです。キャラとしては好きだけど!みたいな。

2・感情で動ける年齢だから

10代の頃とかは感情>理屈で動き、アラサーは感情<理屈になりがちだと思っています。例に上げると雲雀さんという過去に大量の夢女を生み出したキャラ。私も例に漏れなかったのですが、あの危ない雰囲気が超好きだったんです。「咬み殺すよ?」とかめっちゃ痺れない?と思ってたのですが、改めて思うと危ないキャラやんけ…と思うわけです。いわゆる恋は盲目。この年になると、すごく理性的にキャラの事を見てしまうのですが、十代の頃は本当に感覚・感情重視で突っ走れるし、自分と年齢が近い事もあって擬似恋愛に近い感情になりやすと思ってます。あと年取って思ったのが新しいジャンルに思い切りハマる体力がない(涙)

3・躊躇わずお金を使える

大人になったほうが使えるお金の自由度は高いです。ただ、大人になるにつれて出費も増えていきます。一人暮らしをするならその費用、化粧品も会社の飲み代も、果ては将来向けて個人年金なんかも…。入ったお金を存分に使い込めないんですわ…

逆に学生時代の頃の方が、アルバイトしたお金はそのまま全ツッパできたし、(ご家庭によりますが)高いハードは誕生日とクリスマスの合わせ技で買ってもらったり、箱買いなんかも結構してました。貯蓄の概念が無くても生きてけたんですよ。推しがいれば。でも大人になると流石に貯蓄も将来のための行動も必要なんです。

 

以上の点が10代と乙女ゲーム(むしろオタクかな?)の親和性についてです。どうしても年を取ってから新規開拓がし辛く…。でも、十代の子から見ると馴染みのない携帯型ゲームにお金落とすより、馴染みのある漫画系やアニメ系作品にお金落としたくなるよね。うんうん…。困ったね…。

乙女ゲームテニスの王子様

ほんとうにさ!!!出してくれよ!!!!

私も例に漏れずswitchを持ってません。3万円のハードル、スマホより手軽さがない、自分にとって魅力的なゲームがない(勿論面白いゲームがあるのは知ってます。ただ、自分の好みの問題)というところですね。もしテニスの王子様乙女ゲームがswitchで出たら買います。まぁ、コナミスマホに注力している以上期待薄ですが…

先程も言ったけど、この作品はいつでも自分を中学3年生に戻してくれるんですよ。当時の感触を覚えており、そして今でもコンテンツが生きているから、私は楽しく夢女ができるわけです。

ちなみに許斐先生が直々に我ら夢女に向けてキャラクラーからの思いを綴った曲『悲しいね・・・キミが近すぎて』は名曲です。

 

悲しいね・・・キミが近すぎて

悲しいね・・・キミが近すぎて

  • アーティスト:許斐剛
  • 出版社/メーカー: FEEL MEE
  • 発売日: 2016/06/15
  • メディア: CD
 

 あと、我らのバレンタインのチョコレートに対してのお返しソング『ハッピーサマーバレンタイン』も名曲です。立海担当なので幸村バージョンをご紹介。

 

ハッピーサマーバレンタイン

ハッピーサマーバレンタイン

 

 このように、我ら夢女との親和性が高いんですよ、テニスの王子様は!!!本当に許斐先生の懐の大きさには感謝するしかない。

 

新たな乙女ゲーの開拓は多分難しいと思いますが、それでも乙女ゲーが無くなって欲しいとは思わないので、ちょっと気になってるリングフィットアドベンチャーを買う時が来たら、併せて頑張って手を伸ばしてみたいと思います。

最後にオマケとして私がpixivに上げたテニスの王子様乙女ノベルゲーム青学編のリンクを張っておきます。

 

www.pixiv.net

 

マジでテニプリで各種ゲームを出してくれ~

 

テニミュの夏、全国立海戦が始まる前に

【全立において思う事~始まる前に好き勝手書く遺書のようなもの~】

今年もついに夏が始まる。夏といえば、そうテニミュである。そして今年の夏は3rdシーズンラストの夏だ。3rdを追いかけて随分と経った、ついにここまで来たことに万感の思いがこみ上げる。立海の女としても負けられない戦いがここにあるのだ。故に、全立が始まる前に自分の中の全国大会決勝戦はどのような立ち位置であるかを確認しておこうと思う。

全立!全立!!と叫んでるが、正直この試合は立海じゃなくてもオチがついた話だと立海強火担として思うのです。
それは先生の過去の発言(40.5巻219ページ)より、ラスボスがキャラがよくわからない子達(名古屋成徳)より、強くなってリベンジに来た方がいいだろう、という事で立海が選ばれたのであり、その発想が無ければ名古屋成徳がラスボスでも大筋的に問題無かったと言えるのだ(大筋も決まっていた為。)
後述するが、全国大会決勝戦立海だった事で対比構造が鮮やかになり、より説得力に増す展開になったのは違いない。
だがこの決勝戦は、立海でならないといけない必然の理由はない。
勝戦での目的は、リョーマが絶望的な敵に追い詰められ尚テニスって楽しい!(天衣無縫)と思えるようになる事だからだ。
故に徹頭徹尾青学とリョーマの為に試合が存在してると言っても差し支えないだろう。
極端な話ラスボスが絶望的に強い力を持ってリョーマをギッタンギッタンにできれば話としても成り立つのであえる。
立海担に見られる傾向だが、全国大会の試合は辛いという言葉がちらほら耳に入る。というのも、バックボーンにあるのがこういう事情があるだから、その理念が試合にも反映されて辛いと感じるのだと私は思う。
あと、たまに関東立海負けて、全国でリベンジの構図にできなかったのか?という意見も聞く。わたしも当時思った事だ。
しかし、これも不可能なのだ。
そもそも立海が決勝戦に残るかは前述したとおり決まってなかった。
加えて立海のリベンジ戦になると、いわゆるリベンジの為という別ベクトルの物語が発生してしまい、テニスとはどんな形であれ楽しいものであるという説得力に欠けてしまう。
テニスは「勝つから楽しい」ではなく「楽しいから勝つ」「楽しめるから強くなれる」というメッセージが終盤に強くでる。
そもそもリョーマが小石と枝でテニスをするのも、出来なかった事が出来るようになる喜びや感覚を思い出させるものである。
全編を通してテニスの楽しさを伝えたいからにはリベンジ戦である事はその軸の部分を揺るがしてしまう要因になりかねない。故にこの試合はただの試合。リベンジ戦という認識は立海のみが持つ試合となっているのだ。(だが、始まる際に真田が青学の試合はお粗末的な台詞を言って関東大会は割とノーカンにしてリベンジ色を消している。この辺も立海のリベンジという要素をできる限り薄めて、青学に演出をシフトさせる意図が見られる)

ただ前述した通り、最後の試合がリョーマ対幸村になった事により、対比構造の深みは増したと言えるだろう。
幸村は死を目の前にする難病にかかっていた。それを乗り越えた彼は文化人類学的にいえばイニシエーションを乗り越え、大人になったという側面が見られる。だが、彼は年齢的には中学生だ。体と心のバランスは不均衡であり、何よりテニスをはしゃぐように楽しむ事が天衣無縫の極み(強くなる)に至るなら、彼のイニシエーションは時期が早すぎたのだ。故に勝つ事が楽しさとなった大人的精神の側面を持って彼は物語のラスボスとして立ちはだかる。
それを勝つ形で救うのがテニスの王子様たるリョーマの役目であるだろう。
これはいつもイメージとして何度も語っているが、手塚と幸村はプリンセス的なイメージなんですよ。手塚は青学が優勝しないと自由になれない呪い、幸村は勝ち続けないといけない呪いをかけられたプリンセス。この呪いの解けるのがテニスの王子様の代名詞たるリョーマなのだ。特に幸村についてはこの呪いを解くにあたり、立海メンバーでは絶対不可能である事が滾る要素である。
これは新参の学校では出せなかった深みの部分なので、立海がラストで良かったなぁとしみじみ思える部分である。ただし、深みがあるという程度なので、やはり立海じゃなくても何とかなったのだ。特にゴールデンペアがプラチナペアを時間稼ぎの上フルボッコにしているのはそういう部分が顕著に出ているシーンだと思う。あの時、全ての試合は青学の為、リョーマの為にあったのだ。だからこそ、立海担は辛いのだ。全てが青学に捧げられる試合になる決勝戦に涙をなくして見ることができないのだ。


【全立が二部に戻ってよかったなぁ、と思う事】
ここからはテニミュの話にちょっと戻りたい。今回前編・後編に戻してくれたのを私は心より嬉しく思う。見る回数が増えるのは勿論、作品としての軸がブレにくくなるの良い。
変な話、立海のリベンジの話も四天宝寺がでてくるのも本編としては余計な要素であると思う。これはリョーマと青学の為に誂えた話なのだ(ライバルズに関してはリョーマの構成要素であると考える)。それ故に前編でこの立海要素と四天宝寺要素を強く出し、後編で青学フィーバーそしてフィナーレへのような演出になるのなら最も良い形であると思う。2ndの時は本当に情報詰め込みすぎて、訳が分からなくなって、理解できたのって三回目を見た時だったのを今でも覚えてる。
ただ怖いのは後編でライバルズにフィーチャーしすぎる事だ。青学フィーバーという軸がブレない程度によろしく頼みたい。

【柳蓮二について思う事】
全立の柳さんは、最も忠実に幸村君の指示を聞く人物になっている。関立とは全く反対の立ち位置にいるのが柳さんで、その結果勝つというのがなんとも皮肉なのだ。
だが彼は関立で自由に振る舞い負けたからこそ全立では自分を殺していたのだと思う。ここでの彼の姿は立海大三強の一角であって、個性は無いものだと思ってる。
あぁ〜〜〜〜苦しい〜〜〜〜
あの関立で見せたキラキラの柳さんは何処へ消えたんだ〜〜

2ndの時に赤也の胸ぐら掴んでいた柳さんはちょっとトラウマなので、なんとかしてほしい所存。あと試合の前には必ず靴ひも直してくれよ!2ndの時はずっとオペラグラスでその行動を監視見ていたので、そういう細かい所が楽しみ。というか全立ってキャッキャって観れるシーンがべらぼうに少ないので精神的にやられないか不安すぎる…。ベンチワークも皆無だと思っているけど、私は柳蓮二の勇姿を見るためにチケットを過去一用意したので、虚無になりながらも鑑賞してきます。
あと出戻り立海勢達の経験値は引き継がれる事なく0に戻ってると私は思っているので、最初はあんま期待しないで見ておくべ〜

こんな遺書を私は残しておく。幕が上がるまであと少し。私が心から楽しめる舞台が見られるといいなぁ…

四天宝寺戦 手塚国光がダブルスな理由について

手塚国光をダブルスに据えた理由

 

四天宝寺戦でよく語られる疑問、何故あの手塚国光をわざわざダブルスに起用したのか?について好き勝手に考察してます。

なんで手塚ダブルスに据えるんだろう、シングルスで不二の代わりに白石と戦えば白星1つ目ゲットじゃん。と思ってたのですが、考察する内にむしろこの形でしか四天戦は戦えないと思ったのでそんな理由を書いてきます。

 

まず決勝に進むに当たり準決勝で勝つのは当然ですが、青学は決勝の為に理想の勝利条件があります。

青学の理想の勝利条件リョーマを温存した上で四天宝寺に勝つ事

 

相手はあの遠山金太郎です。西の主人公である彼とまともにやり合えばお互い満身創痍です。この時点で決勝は次の日なので、どう頑張っても体力が回復しない。彼は対幸村戦の切り札です。それをここで使い潰せば青学は優勝できません。ゆえに、ここではD1までに勝つのが理想ラインになります。無論最低ラインはリョーマ対金太郎戦になり、リョーマが勝つというラインです。

その上でオーダーを考えていきます。

 

本来のオーダー勝率予想

S3 不二

これは先手必勝と言っているので、基本勝ちでオーダーを捉えていたでしょう。

 

D2 桃城・海堂

曲者のダブルスですが、立海戦では負け。また四天宝寺からもダブルスは穴と言われており、彼らもダブルスに特化しているわけではありません。故に生粋のダブルスコンビであるユウジ小春ペアに対して勝率は五分か低めとみてたでしょう。

 

S2 河村 ×

申し訳ないのですが、完全上位互換の銀が相手なので、恐らく勝率は超低いと見込まれてたと思います。だけど河村以外はそもそも勝率が存在しない。実はここでタカさんが勝てた事により、青学は理想の勝利ラインを得られたのでボッコボコにされてでも勝ったのは意味があったのです…!

 

D1 手塚・乾

本題のD1ですが、ほんとにここが要となります。

D2の結果次第で以下のようになります。

 

D2が勝っているここで勝てば理想ライン。負けた場合は次に行くので最低ライン。

D2が負けているここで勝たないといけない。その上で最低ライン。

 

と、決勝を視野に入れた場合ここでは何がなんでも理想ラインで勝たないといけません。ですが、ここで黄金ペアを投入もできません。何故なら大石が負傷を抱えているので翌日に響いてしまうからです。

結果大石を除くメンバーからダブルスを選出する必要があり、かつ絶対勝てる男なので自ずと手塚をダブルスに据える道が見えてきます。ダブルスじゃなくても彼は変則シングルスマッチにすれば負けることもないでしょう。なので、ここではダブルスで勝つ!というより、この試合を絶対に落とせない、だから手塚を投入するという流れになっているわけです。正直相手は誰でもよくて、だからこそデータを活かせそうな乾が選出されたのだと思います。乾以外は揉めそうだよね…

 

S1リョーマ対金太郎

ここが発生する時点で青学の理想ラインは崩れ、恐らく立海戦にダメージを持ち越し負けてたでしょう。彼らの戦いは正直予想がつきません。まぁリョーマが勝つだろうけど本当に辛勝でしょうね…

 

S3の不二が勝ち、S2の対銀戦は河村以外不可能(そして負けの確率高い)という前提なので、ごちゃごちゃ動かせるのはダブルスだけなんですよね。

結果だけ見ると、白石の所に手塚やリョーマ当てとけば…と思いますが、あの時点では勝ち確定な気持ちでいたのでね。

また動かしたとしても、じゃあ要のD1を不二にして絶対に勝てるのか?と問われるとこれまた微妙です。不二も生粋のシングルスプレイヤーかつ手塚のように変則シングルスマッチをやるレベルではありません。普通にダブルスをやるので、絶対に勝利するかは分からなかったのです。

 

ただS3をリョーマで勝たせ、D1を手塚と不二のダブルスで行かせるとんでもパターンはあります。でも、D1にひしめく不協和音凄そうだなぁ…(この二人でダブルスのイメージが全く見えない)(主人公対決は投げ捨てろ)

乾と海堂でラブルス戦行くのも有りですが、まぁ結局D1に関して手塚が出るのは揺るぎないでしょう。

 

っていうわけであのカオスそうなオーダーはきちんと考えて作られていたわけです~

はぁ~先生すげ~~~

 

先ほども述べましたが、連載当時タカさんがあんなにクッッッッソボロボロになって勝ったけど、正直S1戦もあったしボロボロになる意味あったか…?と思ってましたが、意味あったんですよね。不二が負けた時点で、理想の勝利ラインは三連勝しかなくなったわけで…タカさんが体張って戦ってくれたので、立海戦も勝利する事ができたのです。タカさんはお荷物なんかじゃなかったんだよああああああああああ好きいいいいいい!

 

 

 

四天宝寺という残酷なお話 〜テニミュ感想〜

四天宝寺という残酷なお話について

現在絶賛上演中のミュージカルテニスの王子様青学VS四天宝寺戦を見てきた。
まぁ、10回程観ていて毎回楽しいのだが、この凱旋に来て私は四天宝寺戦が持つ残酷なストーリー性に改めて気づいてしまったので、ここに綴るとする。
原作というよりはミュに準じた解釈ではあるが、ミュも原作準拠なので大きく逸れないだろう。というわけで、なんでこのお話が残酷なのかのお話始まり〜

テニミュに毎回あるテーマのお話
テニミュには表からは感じ辛いがそれぞれにテーマ的なのを配置していると個人的思っている。分かりやすい所だと六角戦は重圧との闘い(プレッシャー的なワードの多さ)や関東立海戦だと仲間・チームについて(共に仲間を欠いた状態で仲間と共に闘う)など所謂話の一本軸になるテーマが存在している。
じゃあ四天ってどんなテーマなのか?それを考えた時に出て来たのは【才能】という残酷なワードでした。
四天戦は笑いが随所に盛り込まれて楽しい舞台ですが、その裏には才能の話が沢山散りばめられているんです。

S3 天才と基本に忠実な闘い(凡才)
これは凡才が勝ちましたが、あと一歩の所で天才が牙を剥くのです。凡才は納得のいく試合が出来ず、【勝ったもん勝ち】という言葉で納得をするのです。ゆうて白石に関しては天才キラーな面もあるけどね。

D2 笑いの天才と不器用達(凡才)
これは凡才(不器用)達が勝ってますが、あの覆面が許可されなければ彼らは天才達に負かされてたでしょう。凡才だけの力で天才達には勝てなかったのです。

S2 パワーの天才とパワーの凡才
明らかに天才である銀さんが勝つ試合でした。しかし、ここで残酷な分脈になるのですが、【才能があるのに手放した男(亜久津)が凡才を支える】事によって凡才が勝つのです。あそこで天才対凡才+天才の試合なってしまい銀さんは負けるのです。これもまた凡才だけでは勝てなかったのです。

D1 天才と天才、凡才は存在できない話
これがこの四天宝寺戦を語る分脈で最も残酷に映る場所です。まず、謙也さんはスピードの天才です。しかし、自分の力ではあの手塚のような天才に敵わない。それが分かって手塚と同じような才能を持つ天才の千歳に試合を譲るのです。千歳と比べれば謙也の才能も凡才の域。彼は試合に出る事を許されません。
そして、財前です。財前も千歳と比べれば凡才でしょう。本来出る事は許されませんがタブルスなので、仕方ありません。故に彼はボールに自分の意思で触れる事を禁じられました。でも財前だって自分は天才だと信じてます。だから禁を破って触れに行こうとするんですよ、ボールに。
結果、彼は触れる事を許されませんでした。極め付けに乾に「俺たちが入れる領域じゃない」と言われて自分が凡才側の人間である事を強制的認めさせられてしまうのです。
そして千歳も自分より更に才のある手塚に倒されます。手塚は2つと扉を一度に開いた天才だったのですから。

S1 天才同士は決着がつかない
知っての通り一級勝負。半分になった事で引き分けを迎えるこの試合は、天才同士だと決着がつかないという事でお開きになります。


唯一凡才サイドが自分の力で勝ったのは白石位ですが、その白石も満足いく試合にならなかったのですなぁ…
四天宝寺戦は才能と才能がぶつかり合い、凡才側はそのままでは負けてしまうのという残酷なお話でした…

だからたまらねーんだ…天才達の集まり四天宝寺が負けちゃうんやで…あ〜苦しい〜
今回の財前は河村のお荷物発言が速攻自分にブーメランとして帰ってくるし、この文脈的に相当やられる男なんだよ…苦しい、けど愛おしい。サード解釈ありがとう…

あと天才だらけの四天宝寺を纏めてる部長が天才じゃないっていうの激アツじゃない???大好き。あと面白くないのも最高にいいと思う。

今日の日替わりで見たダサいラップが面白かったので収録してほしい〜〜〜
財前に3年の力を見せつける為にラップをやるけど、謙也さんが覚えてないから紙見るわって言ってるの最高に謙也さんだった。白石の放置プレイも最高だし、最後に天才財前君のラップで綺麗に締めて参りましたしてる四天が可愛かった!!!!

こんな可愛くてわちゃわちゃしてるのに!!!四天宝寺戦の文脈が残酷すぎるの!!!ヤベーーーー!!好きーーー!!うん、この四天宝寺戦はお笑い楽しいギャグ枠に見せかけて、まさしく全国大会準決勝という実力を持つ天才人間達だけが残る世界の話なのでした。

チムパ青学レポ~全員濃いよ!!!魅惑の10代目~

チームパーティー青学レポート〜全員濃いよ!!!魅惑の10代目〜

チムパで感じた青学10代目について好き勝手に書いてるレポート兼感想大会。誤字脱字もあるけど覚えているうちに公開したいと思って上げているので、もしかしたら意味わからないとことか勘違いの部分もあるけどそんなの関係ナッシングの精神でお願いします。ともかく個人的見解なので。これを見て少しでも青学10代目が身近に感じられたら嬉しい。ちなみにおもくそネタバレしてます。

 

チムパスタートの印象
あえて初代のラリー音から始め、入学直後のエピソードを披露し、各学校を撃破するという「繋がり」を感じさせる作りに花丸。
また、立海チムパ から導入された寸劇形式が継承されている。準決勝を目の前にして桃と海堂の関係性を作る為のパーティーという納得のいく提案だが、一応原作から行くと時空は歪んでいる。しかし、可愛いからよし。ギャグは回を重ねる事に思い切りがよくなっている。大楽が楽しみである。

青木手塚
初手の印象は線の細さ。フェアエルパーティーでの多和田を彷彿させた。おてふぇすでは手塚の解釈が深まってないのか、不二とかにダル絡みし桃城にも積極的に当たりに行く姿が印象的。
氷帝戦では独特のゆっくり低い喋りと常に眩しそうに細める目が特徴。その割に動きが軽快なのでギャップがすごい。
そして、このチムパで彼の素顔があまりにもぶっ飛びはっちゃけ野郎という事が判明し、年相応を感じられ今迄の行動全てに納得がいった。
ともかく他人に積極的に絡みに行く。トリオがたれこみ班になれば後ろでも構わず前に行き捕まえる。
トリオの真似っこ、おじいさんおばあさん、入れ替わりネタなど3人でボケにボケ倒すような感じで登場。「若い時には手塚国光に似てると言われてのぉ〜〜」に観客大爆笑。歩きが遅くて文句を受けるが寸劇を続けていた。
打ち合わせ通りに動かない事で江副くんから文句を受けるが気にせず。自由かよ。
足が大きくて履ける靴がない事が目下の悩み。にちか様にも相談し、加えて10年前の自分に対しては楽しめるうちに靴履いとけよとアドバイス。今は海外から通販も利用してるらしい。足のサイズは秘密。絶対教えないマンを披露した。ちなみににちか様からのアドバイスで裸足で生きろと言われたので足の裏の皮を厚くします!と返していた。(ちなみにお悩みの時「靴が大きすぎて履ける靴がない!」とワケワカメな事を言っていたが名司会中島氏により「足が大きすぎて履ける靴がないでいいんですよね?」と訂正された)

にちかからはギャップがある人に選出される。曰く冷静でまとめてるけど、まぁ、こんな感じで、使い分けが上手いらしい。場を和ませる為にふざける。本人は否定したが、その顔がちょけていたので、確信犯(誤用であるのは分かってるがニュアンス)であることに違いない。
女の子のマネでプレゼントと称して、相手に手で輪っかを作ってもらいそこからひょっこり体を出すのが好き。木曜と日曜にやってみせ、ともかくデカイ・長いというのが伝わるジェスチャーを披露する。
ちなみにサードシーズン内で最もいじられやすい手塚として位置してると感じる。
不二に詰め寄られ、ひよこに詰め寄られるのは彼ぐらいだろう。あと、菊丸の強さもあって、手塚が前に出ようとしたのを右手一本ですっと止められていた所からも手塚のいじられやすさを感じられる。パーティーについては一人聞かされていない派。今後の手塚の立ち位置に乞うご期待。

後述の大久保濡れ衣話で、共犯の岩田君の事を覚えとくように言われたのにすっかり忘れて他の人になんで岩田君呼ばれてるの?と聞いていたので人の話聞いてない説あり。癖はわからない(皆木君が青木君に興味がなかった為分からずじまい)

としき君をいじるのが大好きで8割5分は彼がいじってこちょこちょしたりしてる。としき君のひゃあ〜〜〜の驚き方が好き。(彼曰く、としきは年上に気に入られようとしているのか反応が凄い!ととんでもない発言をかます)

青学以外で転校したい学校に青学と言っていい感じで終わらせようとしたのだが、あまりにも分かりすぎていたオチに客先からは反応が大変微妙になり、中島君からまた今度聞いたらちゃんと答えようねとフォローを受ける。

ほかに受けたキャラは乾。どちらで受かるか楽しみに待っていたらしい。
開幕前のルーティンは全員によろしくと握手をしに行くこと。
センターに出るのが好きでよくリョーマと被り苦情をもらう。しかし彼の前には菊丸も立つのでなんか面白い構図が眼に浮かぶ。
好きなおにぎりの具材にはんぺんを上げてくる青学初日チムパ 。レベルの高さが伺える。

江副大石
地下ドル大石という事で、若干不安があったがスクエアインタビューやキャスコメから好きなものが味噌汁という事が分かり、大石ファンは皆落ち着いたに違いないだろう。
石田くんを起点として年々若年化が進み、最も若い大石にビジュアルが見えて、これがどうなるのか?と思ったら、中身は石田くんの匂いを感じられる逸材な感じだった。
セリフを早く勢いよく言うと聞き取りづらいという役者として致命的な物を抱えているらしく、本人が実際に披露した際に800人の観客の内9割8分がそれに同意した(念のため言えばほぼ振りだと思って皆んな同意したのであって、別にそこまでは気にならない。曰く稽古場がやばいらしい)
エアひよこを生み出す才能があり最終的にそのひよこが手塚を追い詰めたのだから笑うしかない。
前髪が長いのでともかく髪の毛を降る癖がある。青木君はその被害者らしく、狭いメイクスペースでパーソナルスペースを確保したいのに困ると不満を述べていた。
香水をつけてるらしく、奥田君はその姿といい匂いに憧れて真似っこするようになる。ちなみに、奥田君が香水つけてるという事実を江副君本人により(こりゃ大変さん)タレコミされ、2人でえへへ〜となるが、柔軟剤派の青木君から苦情が来て謝罪に至る。10代目管理職組の相性が問われている。
髪の毛の構造上、氷帝戦の水シーンは弾いて、気持ち良かったらしい。
ちな、水量や水温は会場毎に異なり、最も降ったのは大千秋楽でドライヤーが間に合わないかもと焦ったらしい。また少なすぎる時には2人でえっえっ!となりながらも必死に演じた。
菊丸とのコンビネーションは抜群を抜いて、お互いの理解度はおそらくトップクラス。誰にも見えない糸ではバックダンサーをつけずに踊るので、もう完璧に二人の世界ですありがとうございました。ただし本公演初日付近では、体力の限界に関わらず2人だけの楽しいやり取りを披露しすぎた事で、お前らの体力ゲージどうなってんの?と観客の皆に疑問符を沸かせていた。凱旋では勿論落ち着いてたので無問題である。
転校するなら立海。幸村が大好きらしく、「幸村のでテニスがしたい」という発言で会場を沸かせた。(後に誰かが共にって事だよね?と軌道修正)大久保が持ってきた上着を使い実際に大久保幸村とシチュエーション再現をやってみるが、下にいるのではなく、突然真田のポジションに飛んでそうツッコミを受けていた。

他に受けたキャラは不二。断ち切っていた。

にちかが固定して置いている小物を邪魔!といってどかしていた事が発覚した。だいたい物を動かしているのはゴールデンらしい。本人達は階段の所とかにあって邪魔だったからと供述。

忘れ物が多い事が悩みな事に対して、忘れた事さえ忘れてしまえ!という男らしすぎるアドバイスを頂いているが、滑舌の件といい彼がこの仕事を無事にこなせるのか変な意味で注目度が高まっていく。


皆木不二
ドリライ2018の時点でわりと完成気味だったぽくて、熱い歓声が彼にはあげられていた。おてふぇすにおいてはダル絡みをしに来た手塚を冷たくあしらい、また本公演ではアンコール戻りに間に合わない事を悟るとゆっくり歩き始めたあたり不二先輩としての貫禄を見せていた。ちなみにこの曲は宍戸達も間に合わない事が多かったので仕方ないといえば仕方ない。またこの時青塚君はプリプリ怒り不二を指差して怒ったという徹底したダル絡みを見せて周囲を沸かせた。
と、最初からオーラ抜群の彼はチムパ においてパーティーに若干納得いってない手塚を追い詰め目で黙らすというのを披露。不二としての強さを存分にアピールしていた。
中身はわりと寸分違わず、マイペースアンド自由。彼の癖披露では、「話を聞いていない」という癖というよりヤベーやつが江副君や青木君からあげれる。どうやら袖の糸ほつれが気になるらしい。青木君が今俺なんていった?と聞けば、え!?的な聞いてないニュアンスの発言もあったらしく、彼の自由さ加減が感じられる。ボケ担当なのか、おにぎりの具材は彼が言う事になっていた。
ナタデココ、もち、大きな米つぶ(おにぎりの中に米という、いやとうぜんなツッコミも勿論入る)はんぺん(はんぺんがお気に入りぽそう)など白い食べ物を頑張って言っていた。
老人役ではおばあちゃんを買って出て、江副君と帰る時にゲートボールの時間ですよとブッこむが江副君が完全にその設定を忘れており3秒間時が止まった時には、「え、マジで!?」という焦った顔をしていたらしい。
公演中の洗濯物のルールが分からず、近くにいた照明スタッフさんにお願いします!と渡してしまい、近くで見ていた青木君と竹ノ内君にマジか!とドンびかれていた。その件は謝罪をした。
青春を見せつけろのコーナーでは、生意気なルーキー達を宥めるのではなく、田口君に押し付けて(ちなみにとしき君がケンカを売るような感じできていた)その様子を放置して観察するという期待通りのリアクションしてくれる。以上から、マイペースに引っ掻き回し、適当に放置する芸が光る事が確認でき、今後のポジションに期待が持てる。ケンカを止める回の時には必殺ワザを披露しまくり一応彼なりに喧嘩を止めようとする。断ち切ってみたり、ひぐまを落としたりするが止まらず、止まらない喧嘩に「なんで止まらないんだ〜〜〜」と泣く。やべーよこの人なんだよ的な空気に3人がなった事で謝られる。彼も解決に臨む姿勢が見られたがこの次の回で例の放置プレイを決め込むので積極的に介入するつもりはないと私は見ている。
転校するならルドルフ。ゆうたがいるからだそうで、その場合観月と殴り合いの喧嘩をするのか存在を黙殺するのか注目が高い。
他に受けたキャラは海堂。あまりのギャップに周囲が驚いた。また大石も受けていたが、前述の性格から不二で良かったと全米が納得した。

開演前のルーティンは江副君とのストレッチだが、彼は押すだけで特にストレッチはしていない。

部のまとめ役は?という質問に大久保と答えるが、青木が手をあげ「あいつには無理だよ」とマジレスポンスを貰う。ちなみに理由は、彼が生徒会長をやった経験を聞いたから。しかし、わりとドヤッてたり、その後も色々とあって、やっぱ大久保には無理と自分で認める。大久保君は被害者。
そのあと江副君から、部のまとめ役として指摘されるが、彼が実際に青学集合だの台詞に対して誰も集合しなかった。そういう事だよ、と言われていたが、確かにその通りに見える。

髪の毛のセットが毎回ボサボサになるのが悩みというのに対し、髪の毛の湿度を上げろという観客もビックリしすぎて反応できない回答を頂いていた。とりあえず解決したといっていたが、つまり油っぽくなれってこと?と言っていたので、誰もこの回答を理解できないでいたと思う。実際ライブシーンの後髪の毛がくしゃぁとなっていた気もする。頑張れ、頑張れ…
隣の人の秘密(青木の秘密)に対しケータイ番号を言おうとして、各方面から全力で止めらる。フリなのは分かるが果敢に攻める男。白石戦での活躍に乞うご期待。

田口菊丸
アイドル菊丸という、許斐先生が考えた菊丸の将来を具現化した男である。ドリライの時から軽やかにアクロバティックを決めてみせ、周囲から期待を持たせる。本公演中はそこまで多くなかったが、大千秋楽の挨拶では軽やかに飛んで見せて『忘れてた?俺、できるんだよ〜』と言わんばかりのアクロバティックを披露してみせ、菊丸ファンの心を掴んだ。そして、強い本田菊丸と喧嘩できるくらいに強そう。手塚に対して苦手意識を持つどころか強くいられるのは彼くらいかもしれない。(本田菊丸はできるけど強くあたらない派)手塚が前に出ようとするのを右手一本で止め、手塚の目の前に立って台詞を喋り、隅にいる手塚を突き飛ばして真ん中に追いやるなどなど。手塚に対するあたりの強さが注目される。
また大石に対するマウント取りも強く、完全に2人の世界を形成している。9代目のように手塚と大石が管理職組として歌い上げ、その姿を切なそうに見ていた菊丸の姿はどこにも見えない。(無論関係性は理解しており、始まりの比嘉シーンでは大石とのダブルスがないことから項垂れていた所を再現していた)まぁ、良くも悪くも残り公演数を考えればもう出来上がってて問題ないので今後もこの関係性を突っ走って欲しい。
田口君としては、周囲の喧騒を見守るタイプ。必要以上の介入をしない為、司会進行補助にも関わらず、ほぼ置物と化していた。もちろん本線があまりに離脱しそうなら、頑張って軌道修正する。オッケーの時に指で丸を作る派。時折喋り方が不安定になるが、勢いで誤魔化すタイプ。(誤魔化せない時もある)
跡部のモノマネをした際には上手かった。
今回進行役兼置物だった為、彼の細かな事に関してはまだ未知に包まれている。早急にバクステが求めらる。

たれこみコーナーにて、岩田君の部屋で竹ノ内、中島達と共にうるさくしていたらしく、それが何故か大久保君に濡れ衣が行った際には「たつき怒られてんの?」と濡れ衣を着せたままにしていた。(竹ノ内君達も同じ行為をする)
10年前の自分にいいたいのは「もっと寝ろ」な辺り、やはり彼は身長を気にしているようだった。彼がリョーマをおチビ!という時にお前もな!という声は彼にも聞こえているのだろう。もう一度成長期が望まれる。
地下ドル+菊丸という相性からファンサは中々。チムパ見送りでは、ぶいぶいも完璧パーペキーパーフェクトにも全て振り付きで対応してもらえたので、四天で見送りがあった際にはどこまで対応してもらえるのか試したい。


竹ノ内乾
ドリライ時では個人的に最も大丈夫かな〜〜〜???と思っていたが、本公演を重ねるうちに安定感が定着。海堂とのデュエットでの安定感は大変評価された。そこまで素が見えなかったが、チムパにて才能が開花。まず、岩田君曰く初めてと比べてギャップがあった子。曰く、彼は最初はとても真面目にお疲れ様です、ありがとうございました。みたいなタイプだったのに、いつ頃のタイミングから「わっしょい!!!」とあいさつをするようになったらしい。しかもジャンプもする。テンションアゲアゲマックスな男らしいが、本人は自分は乾と似ていると思っている(勿論多方面からえー!の声がとんだ)
ただ、忍足戦の所の鉛筆はマジがきだったり、チームの情報をノートにまとめてたりとそれらしいことはきちんとしているらしい。あとわっしょい!!!の際にもしっかり相手は見ている派。そこでかよ!というツッコミも飛んでいたが、一応彼は乾として自信があるので、そのままキャラを愛して欲しい。
好きなテニミュの曲はポーカフェイスファイター。(再現時大久保君が踊っていた)ダブルスを組みたいのは明るいのでジャッカル。
入場退場の際には大久保との寸劇で入る。
ピーチマン(女の子のフリしてピーチマンを羽交い締めにし、地獄行きのバスに乗せようとする。中島君から勝手に地獄行きにするな!と怒られる)
ピーチマン2(最初は女の子なのに、途中で自分もヒーローになり、助ける女の子がいなくなるパターン。帰りに何もない所でたつきがこけていた)
カップル(たつこ(大久保君)が足が遅い事を怒るが、どうやら一生のダブルスパートナーらしい。帰りぎわにカレーが食べたいとの言葉に対して、作ってあげる!のたつこの顔の角度が、シャフト度になってて笑った)
ハンター(構えの位置が大久保に寄りすぎて怒られる。帰りぎわに竹ノ内君がひょっこりはんみたいなのをやって帰る)
入れ替わりたいキャラは仁王。大久保柳生とダブルスを組んでいた。
歴代の中で最も穏やかな顔つきをしている乾に見える。そして、将さんをついで汗っかき。アイア自体が割と暑く、みんな汗ダラダラだったので彼だけではないが、でも突出していた。

岩田河村
叫ぶ際の声質が心配だが、どうやらあれが整っているらしいのでひとまず安心した。うのぴと仲が良いことから注目を浴びており、割とお兄さんめな感じで登場される。登場の際はにちかとの寸劇。青学リスペクトモブとして基本登場する。にちかとシンクロはできない派。最も彼のインパクトがあったのが、開幕前のルーティンで「あー、あー、アンビリーバボー、乾のやつ〜」というのを大きな声だが、マイクのテストのような声で発声していたシーンだろう。その度肝を抜かれる喋り方に、彼へのツッコミは一番最後にされた。どうやら、ここでこのくらいのテンションにしとくと落ち着くらしい。気に入ったのか、以降も何度かその声を披露。わろた。
にちかとセットで喋ることが多く、にちかの真面目な回答の後に答えさせられててやりづらい!!!と言っていた貧乏くじボーイ。過去に戻れるなら前日に戻って、ステーキ屋に入れない事を伝えたい。曰く、その日の流れでステーキ屋に行く事を計算に入れてたのに、満席で入れず予定が狂ったのが気持ち悪かったから。ステーキ屋に入れなかった事は他のメンバーにもメールで連絡した。ちなみににちかは過去に戻れるなら2018ドリライに戻りたい。初めて10代目が揃った舞台だから!と模範解答をしていた。たしかにやりづらい。
青春を見せつけろ!では転向する好きな男子に対してストーカーまがいの連想発言ゲームをして見せ強制終了をくらう。(私の思いは転校しない。貴方への思いも転向しない。あなたのくれたメールとかもSNSに転送しないなど)
生意気なルーキーに対しては、仲良くなろうと学校情報を伝えるパシリに成り下がり、最後には先生役の田口君に解決してもらい、「先生ってすごいな〜」などと述べる。
また喧嘩を止めるシチュエーション再現では琉翔から「つかあんた誰?」と言われ「未来のお前だ」と返答し超絶展開に持ち込む。髪の毛似てるからこその強引プレイである。「あんな、こいつらとは未来でも仲良いからとりあえず今は許してやれ」「わ、わかった」とさせて喧嘩を止めた後、過去の自分を見て思うところがあったのかヒートアップして、中島君にストーップ!!!と止められていた。良い兄貴だが気の弱さや優しさが滲み出る子だと思う。
目鼻立ちがハッキリしすぎて、10年前は鼻高々だったが、この前スタッフさんから「平成最後の銀幕スター」と言われたらしく本人は若干ショックだったぽい。のち全員でフォロー。
濃いキャラであるが、いかんせん周りが濃すぎるのでどこまで濃さを残せるかに期待が持てる。
一度バーニング状態から菊丸にラケットを奪われ元に戻る演出がうまくいかず、ラケットをあたふたしながら落としてしまう時があった。結果的にはオッケーだったが、ちょっと笑った。

中島海堂
サードシーズンを通して海堂には安定感があり、彼も例に漏れず最初から通る声量と安定感があった。その辺を買われたのか、チムパでは司会役として登場。ボケにボケ倒す出演者が多いのと、置物の田口君の穴を埋めるべくひたすらに戦い続けた男である。
青木チームが3人でダブルスをし始めた時に3人でダブルスって何!?とまともなツッコミをしたのに対し、青木君から辛辣に「真面目かよ」と逆ギレされる。周囲もそれに笑ってしまい、結果「え、俺が間違ってるの!?」となっていた。可哀想すぎる。
10年前はうまく笑顔が作れなかったけど、今はそれを活かした役についてるぞー!と言っいるが、普通に笑えているから問題ない。
オーディションの際には隣に皆木くんがいたらしい。また、本人は加藤和樹リスペクトスタイルでほぼ海堂の格好をしてオーディションを受けている。本来格好などは評価点には入らない(むしろ若干NGのきらいがある可能性もある)。スタッフが睨まれているように感じた事からスタッフに謝罪をしていた。
回を重ねる毎に司会業も上手くなり、青春を見せつけろ!のコーナーでは観客に前振りを求めるようになる。「みなさん、青春してますかー!?」「「「青春してなーーーい!!!!」」」「じゃあそんな皆様に青春を感じてもらいましょう!!!」
最初は多分1人の観客のしてない!だったが、東京楽ではほぼ皆様してなーーーい!!!!になっていたので、観客も成長している。
にちかに可愛い顔をさせた対価として、はける時に可愛い顔をして去っていく。普通に可愛かった。
とても余談だが、東京チムパ にてラケット落としを数回やっちまう。また乾もやっていたので、まさかのシンクロを引き起こしており早急の改善が求められる。

大久保桃城
多分最も濃い男。濃すぎてどこ書けばいいんだレベル。ドリライやおてふぇすではまだそこまで存在感を感じていなかったが、本公演にて存在を認知。『こいつ…カッコつけたがりだ…!!!』と私は思った。S3ではいちいちドヤ顔をしてカッコつけおり、おいおい大丈夫か〜〜と思っていたが凱旋あたりからは、ある程度修正が入った。(余談だが相手のいくみも初めは2回目の本公演と思えないくらいの熱量の低さと独特すぎるサーブに笑わざるをえなかったが凱旋で持ち直していた)
チムパにて、彼のカッコつけたがりな感じが間違いでない事を確認させられる。(皆木君の披露した生徒会エピなどからも)
小芝居登場の全力さ、柳生のモノマネなどはナイスクオリティで普通に良かった。
組みたいダブルスは跡部様。ちなみに、好きな曲で跡部様の氷のエンペラーを歌っていたあたりガチな気がする。(観客にふりを求めたが突然すぎて精鋭数名しか対応できなかったのが心残り)また、跡部様語りも披露し、跡部様の素晴らしさを語っていたぞ!跡部様を田口君にやってもらいダブルスを実演した際には、「ここで俺がボールをとれば跡部さんの見せ場がなくなる…!跡部さん!お願いします!」とあくまで跡部を支える立場を見せ田口君からは「どいてろ桃城」とレスポンスを頂きご満悦気味。
受けたキャラ、丸井、不二、英二、比嘉もある
「だってテニス大好きなんですもん!」割とテニプリに精通してる感を見せつける。
これも余談だが、なんかのメディアで一発合格はすごいやつとして見られる傾向があり、彼は何度も受けた組なのだろうと推測される。
氷帝公演中、にちかに「今日の俺(S3)どうだった?」と必ず聞いていた。しかもにちかにだけ。にちかとしてはその時はリョーマだし桃城だけ見てるわけにいかないから、「うん、良かったよ」ととりあえず返すと「えー、まじで!?ちゃんと見てる〜?」と返答をされ、たつきが俺に何を求めているのかが分からないと悩みを述べていた。その際に大久保君ははけていたので、周囲が、「たつきはにちかが大好きだから!」とフォローし、好きなら仕方ないと納得していた。
似ているキャラは桃城。自分で言うのもなんだが、明るくで元気だしとの事。ただ周囲も彼は気遣いができる男と明言。中島君が喉の調子が悪いといえば翌日蜂蜜をもってきてくれる優しさと気遣いができる。繊細な部分もあり、桃城に似ているらしい。
本公演中に生モノが禁止になる(刺身・生卵等)との通達に、「寿司は駄目か?」「卵かけ御飯は駄目か?」と質問して周囲を唖然とさせていた。本人はその質問の何が悪かったのかよくわかってなかったらしい。「炙りサーモンならいけると思って…」「生卵もめんつゆとか醤油とか入れてるから…」という珍弁解に、「貴方、何か入れれば生じゃなくなると思ってたのよね」と中島氏が見解を見せる。少し彼の事が心配になるエピソードであった。
ドリライ2018の挨拶にて一人スーツを着て行き空回りを見せつけるエピソードは可愛いに入れても大丈夫だろう。多分。

スタッフさんから夜五月蝿かったとメールで叱られたが全くの濡れ衣であり、犯人は岩田の部屋で騒いでた岩田・田口・竹ノ内・中島である。ちなみに彼らはそのまま濡れ衣を着せたままにしようとしたが、真相が発覚し、謝罪をしていた。不憫。
ハイパー個人的解釈だが、おそらく古田とは合わない感じがするので、この代で良かった〜〜〜と思う。

にちかリョーマ
頼れる兄貴達が卒業したが、やはり本質は弟分なので青木君達に可愛がられる。可愛い顔して!と言えばすぐに何パターンもの可愛い顔が用意できるプロ。みんなが双眼鏡でその顔を覗いてた事にビックリし、超見られてる!と自分も手で双眼鏡を作って覗き見返していた。東京楽にて200回公演を達成した。サプライズでのお祝いにわりとガチ驚きをして喜んでいた。(前回チムパにて100回公演を達成し、節目節目をチムパ で祝えることにも喜んでいた)
青春を見せつけろのコーナーでは、転校する好きな男の子に対し最後に手を繋いでと頼むが、恥ずかしいと断られる。そこから10年後50年後と飛び、最後にはよぼよぼになりながらも手を繋いで貰えて拍手喝采をもらっていた。(50年経っても手しか繋がったの!?という野暮なツッコミはスルーした)
生意気な後輩に対してはまだまだだね合戦を繰り広げ(ついでにうわぁ、たしかにこれは…的な事も言っており自分を客観視することもできたみたいであった)最後には「黙って俺についてこい」と跡部様の台詞を頂き黙らせていた。10年前の自分(この時点で何歳!?と観客はどよめいていた)に伝えたいのは、学校に行きたくないとお母さんにくっついていたけど、今はたくさんのステキな仲間に囲まれてるよー!との事で拍手喝采を受けた。この後の岩田君は非常にやりにくそうに銀幕スター話を入れた。戻りたい日はドリライ2018。
開幕前ルーティンは小道具を所定の位置に置く事だが、大抵ゴールデンにめちゃくちゃにされる。にちか様として珍回答を残す影に立石を感じさせらる。けんかの止め方では突然ラケットを喧嘩しているトリオに持たせて一言「テニスで決着つけて」と流石テニスの王子様っぷりを見せつける。人数的に2対1になるという苦情も無視してラリーをさせると、ウズウズして最後は自分がスマッシュを打って決める大人気なさを披露し周囲から反感を食らっていた。
青木君とはご飯に行って悩みを聞いてもらっているらしい。10代目になってから演者とのタピオカ率が急上昇しており、現在タピオカ番長として10代目を取り仕切っていると姿が感じられる。

チムパ 最後のセリフが「you still have 〜」ではなく「we still have〜」になっていたのが印象的。あえて日本語でまだまだだねにしなかったのは、weを使いたかったからか!と気付いて拍手した。

奥田カツオ
師匠の後を継ぐ男としてひそかに期待をしている子。本公演にてたにしの悪口を言っていたあたり、トリオ………???と疑問符の畑を量産していたが、凱旋にて修正。だが、彼はなんと赤也を受けていた過去が発覚し、会場からは驚きの悲鳴が響いた。あまりに真逆すぎるが、髪の毛(カツラ)に関するタレコミの際、去り際に「髪の毛ないからわかんねぇや!」とぶっ込んだ発言をしていたり、10年前の自分に対し「昔は髪の毛ふさふさだったけど、今は綺麗な坊主だよー!!!」と発言していたので、中身は相当に攻める男とみた。江副君の良い匂いに憧れ香水をつけるも、江副君の混ざって臭いと青木君より苦情を受けてしまう。次に何をやってくれるのかと結構期待がかけられ、2代目師匠を無事に引き継いでくれそうである。

あざと天使歳輝カチロー
カチローは可愛い。先代のながとはその可愛いさで他校の部長もを陥落させていたが、今回も可愛い。と暴露したのは青木君で、彼をからかったり、くすぐる事で「もぉ〜〜〜!!!やめてよ〜〜〜!!!」とくねくねさせ、あざとくその言葉を言わせるのが好きらしい。
にちかの可愛い顔がが何パターンもあるというタレコミに対し、「にちか〜あざとい〜〜〜!!!」と言いつつ本人も超絶あざと顔をして去るという芸当を見せる。そのくせ、生意気な後輩役の時には皆木君に喧嘩を売りにいく役を演じるので彼の芸幅は相当に広い事が感じられる。

琉翔堀尾
眉毛が特徴的すぎる少年だが、上記2人のキャラがあまりにも濃いせいで現在目立った開花を見せられていない。ある意味彼が落ち着いてる事でトリオとしてバランスが成り立っているかもしれないので難しいが、彼がもっともっとはっちゃけられる機会が欲しい。


総括

今まで素顔が謎に包まれていた青学10代目達の顔がべりべりめくれて大変楽しかった。
まだまだ捲れてないぶぶんの方が多いと思うので今後のイベントやバクステに期待。
とりあえず現状濃すぎる面子を必死に中島君が取りまとめているが、多分彼ももっと濃い成分を持っており、今後のまとめ役(8代目は本田君・9代目はうのぴと思ってる)がどうなっていくか観察せずにはいられない。
またチムパの寸劇も大変よく、サードシーズン青学チムパラストに相応しい演出と脚本に仕上がっていただろう。次の四天宝寺戦での彼らの活躍が期待される。
(四天の映像が流れた時オサムちゃんの所だけ歓声が違ったのに笑った。流石。)

八王子ゾンビーズの感想と備忘録~演劇とは何か~

以降ここに書くのはあくまで私の備忘録にすぎない。八王子ゾンビーズがすごく楽しかった人もいるので、私はそれは全く否定しない。各々の感想を持てば良い。その上で、今回の舞台はなんとも演劇の本質を見直すことができた反面舞台として非常に良かったのでその辺を書き記していきたいのだ。

以下、ネタバレは当然の事、好きな人にはきつい言葉があるのであまり閲覧はオススメしない。あと備忘録なので、書きたいことを書いてるに過ぎない。その辺を頭に。

 

そしてクソ長いので注意。

 

最初にまぁ良かったなっていうゾンビーズ

羽吹の最後のゾンビーズポーズを余韻を残すことなくカットアウトしたのは天才。あそこから、彼があのポーズを気に入って今後も使うのか、それともやっぱ恥ずかし!って言って笑うのか、そのへんの想像の余地を残した美しい終わりだったのは良かった。

あとこの後ボロボロ言うけど、平均的には楽しかったよ。ダンスの時間短かったけどやっぱり上手いし。あと推しの顔が良かった。

 

さて、そしてここからが長い。ここが気になったよ八王子ゾンビーズ
1 ・人間関係の浅さ

とかく今回の舞台は人間関係の浅さが露呈する。楓と母の関係。
羽吹と先輩住職の終盤に見せる謎の信頼位関係。楓とゾンビーズの関係性。一刃の存在。全てが雑。雑なのだ。まぁ、一つ一つ紐解こう。

【楓と母の関係】

ある種今回の主要題材になりながらすごい首をかしげた。ふたりの関係から、ヤク漬けにつながる感じがしない。ヤク漬けになったにしては、楓には母に対する感情が良すぎるし、思い出もしっかりある。すくなくとも小学6年生の時の旅行先までしっかり覚えているのだ。親子の関係性が破綻していたように感じない。これが、どうして押し付けからのヤク漬けにまで発展したのだろう。親子関係が比較的良好なのに、相談もできなかったのだろうか。この辺が、話の流れで便利な方に親子の関係性が解釈されているように感じるのだ。浅い。浅すぎる。キャラメルの作品を十本は見てから親子関係に関する話を書いてきてほしい。

【先輩住職の後半の活躍】

先輩住職が終盤に捕まっている羽吹を助け出してくれたが、何故だ。この先輩と羽吹の信頼関係はどこから発生したのだ。もしかしたら、先輩の正義心からの行動かもしれないが、でも最初の方なんて夢を馬鹿にする的な発言をしていたキャラだ。どうしてこの人が危険を冒して、住職を裏切ってまで助けてくれたのか分からない。単に人員の都合上としか思えない。

【楓とゾンビーズの関係】

めちゃめちゃ重要なくせして、その実かなり雑だった部分だと解してる。楓ってそんなにゾンビーズにとって特別な存在だった…?というのも、結局楓がモデルの仕事で行き詰まった時に全く相談もしてなくて、ヤク漬けでフラフラしてたところを発見されて。う~ん…。何故相談しなかった。その辺が男というのはそういうものと言われればそれまでなのだが、ヤク漬けからのヤク漬け死に至るまで相談しないものなの?助けを求めないの?それって信頼関係的にどうなの?と疑問が尽きない。楓自身がゾンビーズに対してしてあげた事もそんなにないじゃない?見えなかったじゃない?楓にとってのゾンビーズゾンビーズにとっての楓が見えない。これが後に説明する部分で更に話をややこしくする。詳しくは次の話で。
【一刃の存在】

だれやお前。となった人は少なくないだろう。まぁ、この辺は一刃さんは希望アンチ絶望マンセーなお人なんだなと解釈した。それでも、もう少し人間的な掘り下げがあっても良かったと思うよ。根からの狂人なのか後天的なものなのか位は知りたかったな。

2・1から発生する主張の浅さ

人間関係からの希薄さは今回の『八王子ゾンビーズ』が二時間と1万円かけて観客に訴えたかったことを浅くする。今回私が最も反面的に感じるのはこの部分だ。役が下手くそだろうが、歌やダンスが見るに耐えない舞台でも、この芯の部分がブレない舞台はどうあれ評価できるのだ。逆に言えばそこがブレると『何故、この話を舞台で表現した』と疑問符を浮かべる。ゾンビーズは圧倒的後者だ。順に説明をしていきたい。


【一刃と羽吹の戦いで楓が乱入する意義】

一刃と羽吹の戦いは一体何を意味してたのだ?そりゃ、楓のそれ使えば勝てるわ!反則やん!!とならないために、あの手助けに意味を見出さないといけないのだが、それが、ない。仮にあの戦いを

一刃→絶望

羽吹→希望

と置き換え、希望が圧倒的な絶望の強さに負けそうになっているが、何かの力で希望は絶望に打ち勝てるのだと表現していたとする。

その際の楓の役割は仲間・友情だと思うのです。だが浅い。楓が「仲間・友情」を代表しているキャラクターなのか?前述したゾンビーズとの曖昧な関係。羽吹とは喋ることもできない。なら、いったい楓は何を表現して、どうして希望は絶望に勝てたのだろうか?この曖昧さが更に終盤加速する。舞台の主張は更にこんがらがる。
ゾンビーズが成仏する際に「生きてれば良い事もある」と言っていたが、これは生きる事、すなわち人間賛歌的な主張なのか?それとも、悪いことはしたが許されたゾンビーズと肉親を殺され最後まで悪を許せなかった住職との対比による、悪は許されるべきなのかを常に問い続ける事が人間なのであるという主張なのか。死しても心は繋がっているという仲間・親子の関係性の素晴らしさなのか?
一本筋が見えない。

この作品が訴えたかったことが分からない。


ここからはかなり主観になるが、あれは演劇なのかと問いたくなる?
-演劇を人が求める理由
それは虚構のはずなのに、その芯の訴えは間違いなく我々の生きる現実に即しているアンチテーゼが存在する。
どんな馬鹿げた設定でも、最後に突き詰められるのは私たちの生きている世界で訴えられる、訴えたい主張と変わりなくなる。
私たちはこの世に転がる疑問をいちいち噛み砕けはしない。そのまま放っておく。だが、演劇はそれを許さない。時にこの世に転がる疑問を、「お前もその疑問の中に組み込まれてる」と喉元に突きつけてくる怖さがあり、突きつけられた瞬間私たちはカタルシスを得るのだ。また演劇の怖さは、その疑問が最初は分からない事が多い。真に喉元に突きつけられる瞬間とクライマックスは一致する。分からないからこそ、突然突きつけられる恐ろしさ、又は足元からじわじわ這い上がる恐ろしさに快感を得るのだ。舞台から・現実から目をそらすなと、虚構が現実に対して牙を剥くのだ。


私はその代表として『口紅』(http://no-4.biz/kuchibeni/9)をあげたい。これは2016年に上演された舞台だ。詳しい内容はサイトや他の感想サイトを巡って欲しいが、ともかくこの作品は虚構なはずでありながら、どこまでもリアルな描写で私を鬱の境地へ叩きつけた。あんなに暗い舞台二度と見たくないのだが、それでもラストシーンを決して忘れることはできない。

「お前も殺しただろ?」という言葉がラストで使われる。これは水泳教室で息子を亡くした親にその同級生かつ水泳教室のインストラクターの主人公が最後に向けるセリフだ。その親は高校時代にイジメをしてとある子を結果的に自殺へ追い込んだのだ。ラストで被害者だったその親は一転して加害者としての側面を持つ。この恐怖がわかるだろうか。これは私達にも突きつけられた牙なのだと戦慄した。被害者だけの人間はいない。私達は被害者と加害者の両面を持っている。しかも無意識だ。その恐怖を今でも忘れられない。


ゾンビーズはそれが無かった。牙を向けられる事が無かった。途中で、悪は許されるべきかという牙をちらつかされ、このまま行くのかと思ったが、どうやら主眼はそこではない。
仲間の良さなのか、母親の後悔なのか…生きる事の大切さなのか…
途中から我々に見せられる牙はあれど、それが喉元に突きつけられる事なく終わってしまう。あまりに呆気ない。
例えば、私達も悪を許さぬのか許すべきなのかを究極的悩ませてくれれば、それは1つの筋になっただろう。結局八王子ゾンビーズとしては悪を許した。悪がその他の善を蹂躙したが、許したのだ。だが、それは何故だ?悪とは何か、正義とは何か?その究極の境地に至ることなく終わってしまった。

 

演劇・ミュージカル・ショーその他諸々。板の上で繰り広げられる世界はあまりに多い。その上で、演劇は面白さの中に、常に牙を携えていて欲しい。そうでなければ、何故この時代にこの役者が(生きている人間が)魂を込めて、熱を込めて観客に訴える必要があるのか分からなくなる。テレビでも小説でもダメなのだ。「舞台」でやる意味と意義はそこにあると私は思う。

なので今回の舞台はテレビに近いものを感じた。山場山場を各ポイントで作る感じ。(無論テレビに素晴らしい話が多数あることは百も承知である。単に構成的な面を指している)

舞台で、二時間で、一万円かけて、やる内容がこれか~~~><

う~ん!推しがいなければディズニー行くわ!『楽しい』『面白い』だけなら、意味がないのだ。演劇は常に現実に挑戦しないなら、その他の楽しいことに金を使ったほうが良いだろう。演劇は日々を無為に生きてる私たちの身の回りにある危険を恐怖をそしてそこから感じる人生の喜びを提示するから、ディズニーより金が高くても私は足を運ぶのだ。

3・時代錯誤の笑い

これは別のブログ書いてる人が書いてるので省略だが、平成の最後にどんだけ時代の空気読めてないんだとびっくらぽんですわ。


4・劇場設計ミス
誰もが言ってるタンバリン。舞台中も永遠にシャンシャンしてるタンバリン。舞台に集中できね~~~~!!!!あと1つ千円なのぼり過ぎだし、割に使用頻度少ないってか盛り上がらないから持つ意味^p^

応援もさ、応援してるの?わかんね~~~!!!観客慣れてないし、声出していいよって言われても、結局はコール&レスポンスの形にならないと出せない。それ以外はセリフ言ってるから被るし声出せない。それにコルレの場合、応援したいキャスとにあたらないと意味なくね?私はラッキー千石なので推しに当たったから良かったよ。
あと、9日目で客降り入れたのゆるさねぇ。こういうさ、最初に見てた人が損をするのはね、許されるとき、許されないときがある。

 

許される:プレ公演→本公演等のように、明らかに何か変わるタイミングが明示されている。

東京公演→大阪公演のように、変わるか分からないが変わる可能性なきにしもあらずが観客も分かる。

日替わりは変わるの前提なので特に問題なし。

許されない:同場所、同公演において観客が予想できないタイミングで演出の変更をする。

おまえ、許されないからな!!!許さないからな!!!!こういうのは客と舞台の信頼関係に関わってくるんだよ!もうこのスタッフ関係者の公演見れないよ!怖いもん!前の方より後の方がいいのね?ってなるでしょ?舞台なんだから演技の成長があるのは当たり前だけど、同じ一万円で客席降りの有無が日によって変わるのはないわ…。予想できるタイミングなら許すよ。でも、そうじゃない。

もしかして、これこそが八王子ゾンビーズの伝えたかったこと…?いつ、どんなタイミングで変化があるか分からない。常に人生は予想できないことで溢れているのだと!

 

ならそれを板の上で表せ~~~~~~!!!!

 

と防備録でした。

おてふぇすの感想~奇跡に出会った日~その3

その2の続き

『はっぴーサマーバレンタイン』:アンコール明けの曲が確かこれ!わ~~~~~!!歌ってくれた~~~~~!!!もしかしたら、そういう先生曲全然ないのかと思ってたけど、安心した!!
「いくよ…大好き!」の流れをできて最高オブ最高だった。これ夏に幸村がカバー予定なんですが幸村くんの大好きも聞けるの楽しみすぎる。


『世界を敵に回しても』:サプライズ発表!もう!だから全部サプライズすぎてびびるわ!!!なんと~映画の主題歌の作詞作曲やってくださいました!しかも先生の歌声でお披露目していただきました!がっこいいいい~~~~!!!映画情報はまだまだ新着情報出せないけど進んでいるようです!後悔は来年か再来年かな?楽しみですね。


『ラブフェス』:夜の話になるのですが、なんとここでスペシャルゲストの登場です!と言われざわつく場内。もはや何もかもスペシャルすぎて一体何が起こるの!?
と思ってたら、「お昼からずっと一緒にいた人だよ」とヒント。しかし分からない私。そして出てきた人を見て大声で叫んだ「さち~~~ん!!!!!!!!!!!!!!」
さちんだ!そうだよ!!!幸村だけは、幸村ゲームの所とかあったからさちんが来てたんだよ!!!!やべぇ!!!!しかも一緒にラブフェス歌う!!!死んだ!!!
立海厨なのでさちんの登場に私は狂喜乱舞した。好きなんだ、好きなんだよ!さちん!!!!!常勝立海大のコールの部分はさちんがやってくれて、私は気が狂ったように叫んだ。
死ぬ。っていうか死んだ。生きてて良かった。
そして、ここにもう一つゲストが!青学10代目である!!!もう流石オールテニプリフェスタ!!!にちかが高らかに歌い上げるシーンなんて感涙もんだよ!
あと10代目が可愛かった!!手塚がまだ手塚として振舞うの難しくて、不二先輩にだるだる絡みに行ってたのが最高でした。菊丸の子はアクロバット上手でびびった!
これがさ、さちんと10代目と先生が一緒に歌ってるなんて、最高にオールテニプリフェスタだよ!先生も「ようやくおてふぇすらしくなってきたね」なんて無茶苦茶歌ってきたのにこの辺で言うんだもん!これで「ようやく」…もう最高…!
『FGKS』昼・『season』夜
ここでまたテニミュ!FGKS楽しすぎた~~~!!!ペンラ芸が最高に光ったよ!先生も兼崎さんも客席降りをしていた時、もうこの空間がどこなのか分からなかったのですが正解は【おてふぇす】だったのですね。
シーズンは超良曲。加藤和樹さんのようなお方達の代が卒業の時にこの曲を歌われたと思うと胸が…。本当にすごい方達で、変な話この二人が出ると知っていたらチケット戦争やばかったと思うんですよ。
でもサプライズにこだわる先生達のご決断で、この場には重度のテニプリファンのみが集まったわけです。その上であんなに盛り上がれて本当に楽しかったな…。


『一人テニプリパラダイス』:恒例ソング!私たちも楽しい振り付けをさせてもらえて楽しさが天元突破する!途中先生が画面の中に入りハニプリキャラ化する演出も良い。
先生はみんなのところに会いに行ける存在なのです。(休憩もできてて良かった)
『we love SEIGAKU』:替え歌バージョンにてお届け!「S・E・I・G・A・K・U」の部分が「お・て・みゅ・って・い・い・な!」「て・に・ぷ・り・って・い・い・な!」
「あ・に・ぷ・り・って・い・い・な!」「て・に・みゅ・って・い・い・な!」の全てに対応。先生のこういう細やかな所、本当に「おてふぇす」です!


テニプリを支えてくれてありがとう』:ラストの曲は納得の曲。コールが楽しい~!完全に早口言葉!言えなかったのが悔しい…。
最後にはバルーンが降ってきてくれてすごく綺麗だった。しかもね、前の人たちが後ろの方にバルーンを飛ばしてくれまして。
私は40列にいたのですが届きました!!!ありがとうございます!!!テニプリ民の優しさありがとう!
その光景を見て先生が「この優しい光景をずっと忘れないよ」って言ってくださってたのがすごく印象的でした。
最後のアナウンスはすかじゃんがしてくれました!あと昼の部で先生の誕生日を祝いに千歳が来てくれたのです!それでみんなでお誕生日の歌歌えて超ハッピーだった!

今回のおてふぇすは本当に奇跡の瞬間の連続だった。
簡単に実現することができないものばかり。先生の愛情と努力があってこそ叶った世界で、私は見事に酔いしれました。
正直私達はテニプリにおいて、原作・アニメ・ミュージカルを分けてたと思うんですよ。この前のテニラビ騒動がまさにそれで。
でも、先生がその全ての垣根を超えることそれが「やりたかった事」とおっしゃるのですよ。
本当に感動しました。私はそれを望む派だったので本当に嬉しかった。もしかしたら、それが嫌だという人もいるかもしれない。
その人たちに強制するつもりはないけど、垣根を超える瞬間があってもそれを許して欲しい。怒らないで欲しい。だって先生がその世界を愛しているのだから。
色んな世界が混ざる瞬間。私はその日奇跡を見れた。
テニプリありがとう…。